Maxima のインストール(Mac OS X 10.5 Leopard)
はじめに
以下、SBCL + Maxima のインストール手順をまとめてあります。なお、出来合のものはこちらにあります。必要なファイルは下記の通りです。あらかじめこれらを入手し、適当な作業フォルダに入れておいてください。
  • sbcl-1.0.10-x86-darwin-binary.tar.bz2
  • sbcl-1.0.12-source.tar.bz2(任意)
  • readline-5.2.tar.gz
  • readline52-001、readline52-002、.....
  • rlwrap-0.29.tar.gz
sbcl-1.0.10-x86-darwin-binary.tar.bz2 のインストール
sbcl-*-x86-darwin-binary.tar.bz2 という名称のファイルが Intel Mac 用のバイナリです。PowerPC(G4 など)の場合は sbcl-*-powerpc-darwin-binary.tar.bz2 という名称のファイルを入手してください(かなり古いバージョンのものしか用意されていないかもしれません)。
> tar jxvf sbcl-1.0.10-x86-darwin-binary.tar.bz2
> cd sbcl-1.0.10-x86-darwin
> INSTALL_ROOT=/Applications/Maxima.app sh install.sh
> export SBCL_HOME=/Applications/Maxima.app/lib/sbcl
> export PATH=/Applications/Maxima.app/bin:$PATH
sbcl-1.0.12-source.tar.bz2 のインストール
先にインストールした SBCL 1.0.10 を利用して、最新版バイナリを生成します。公開されているバイナリが最新版の場合や多少古くてもかまわない場合は、ここで述べる作業は不要です。
> cd ..
> tar jxvf sbcl-1.0.12-source.tar.bz2
> cd sbcl-1.0.12
> sh make.sh 'sbcl --disable-debugger --userinit /dev/null --sysinit /dev/null'
続いてドキュメントを生成し、インストールします。そのためには、あらかじめ TeX をインストールしておいて下さい(sbcl-1.0.8 以降の場合は、更に texinfo ソースを入手し、texi2pdf をパスの通ったフォルダに入れておきます)
> cd doc/manual && make
先にインストールした sbcl-1.0.10 を削除し、新しい sbcl-1.0.12 をインストールします。
> cd ../..
> rm -rf /Applications/Maxima.app/*
> INSTALL_ROOT=/Applications/Maxima.app sh install.sh
Maxima CVS のインストール
Maxima は活発に開発が進められているので、CVS 版をインストールすることにします。
> cd ..
> cvs -d:pserver:anonymous@maxima.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/maxima login
ここでパスワードの入力を求められます(CVS password:)が、何も入力せずに単に Enter キーを押します。
> cvs -z3 -d:pserver:anonymous@maxima.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/maxima co -P maxima
> cd maxima
> ./bootstrap
> ./configure --prefix=/Applications/Maxima.app
> make
> make install
補遺(2007/12/24) 11 月下旬以降の CVS では、GNU の awk と sed をインストールスしておかないと、make install でエラーになってしまうようです。
readline-5.2.tar.gz のインストール
CMUCL や SBCL は readline をサポートしていませんので、rlwrap(文字通り readline ラッパー)上で Maxima を使います。そのために、readline をインストールします。ftp://ftp.cwru.edu/pub/bash/ から readline-5.2 とパッチ(サブディレクトリ readline-5.2-patches 内)を(全部)入手します。
  1. readline-5.2.tar.gz
  2. readline52-001
  3. readline52-002
  4. .....
以上のファイルを適当な作業フォルダに入れておきます。まず、readline-5.2.tar.gz を解凍(展開)して、パッチを当てます。
> cd ..
> tar zxvf readline-5.2.tar.gz
> cd readline-5.2
> patch -p0 < ../readline52-001
> patch -p0 < ../readline52-002
普通に make するとエラー(-compatibility_version only allowed with -dynamiclib)になりますので、フォルダ support 内にあるファイル shobj-conf をエディタ開いて、145 行目と 174 行目を次のように修正します。
[145 行目修正前]darwin8*)
[145 行目修正後]darwin[89]*)
[174 行目修正前]darwin[78]*) SHOBJ_LDFLAGS=''
[174 行目修正後]darwin[789]*) SHOBJ_LDFLAGS=''
後は普通に configure && make を実行します。configure オプションで本質的なのは --prefix のみです。Leopard では shared ライブラリを推奨しており、普通は static ライブラリは使いませんので、無駄なものはインストールしないために disable としています。
> ./configure --enable-multibyte --disable-static --enable-shared --prefix=/Applications/Maxima.app
> make
> make install
補遺(2007/12/24) パッチ readline52-012 をあてると、shobj-conf の修正は不要になります。
rlwrap-0.29.tar.gz のインストール
> cd ..
> tar zxvf rlwrap-0.29.tar.gz
> cd rlwrap-0.29
> ./configure --prefix=/Applications/Maxima.app LDFLAGS=-L/Applications/Maxima.app/lib CPPFLAGS=-I/Applications/Maxima.app/include
> make
> make install
LDFLAGS や CPPFLAGS は、Maxima を非標準な場所(/Applications/Maxima.app)にインストールしたための処置で、標準的な場所(/usr/local)にインストールする場合は不要です。
補足等
以上で Maxima のインストール作業は完了です。Finder では次のように、進入禁止のアイコンで表示されますので、必要があれば適宜お気に入りのアイコンをつけてください。

※フォルダ名 Maxima.app の拡張子 .app は表示されません。
ターミナル(Terminal.app)から rmaxima コマンドを実行すると Maxima が起動します。終了は quit();[ENTER] です。なお、補完用ファイル builtins-list.txt を下記に置いておくと、タブキーで関数名や変数名を補完することができます(Maxima に同梱されている builtins-list.txt は不完全なようですので差し替えます。)。
/Applications/Maxima/share/maxima/5.13.0cvs/share/builtins-list.txt
gnuplot のインストール
Maxima には Tcl/Tk を用いたグラフ作成機能が備わっていますが、ghostview や gnuplot へ出力することも可能です。現在では gnuplot 出力がデフォルトになっていますので、(必須ではありませんが)是非 gnuplot もインストールしておきましょう。
なお、現在の Maxima は、標準では X11 へグラフを出力します。Leopard には標準で X11 がインストールされており、更に、必要なときに自動で起動しますので大変便利です。一方、AquaTerm へグラフを出力する場合は次のようにします。
AquaTerm の場合 plot2d(x^2, [x, -1, 1], [plot_format, gnuplot], [gnuplot_term, aqua]);
おまけ
上述の通り、Maxima をインストールするフォルダの名称を Maxima.app としましたが、このように拡張子 .app をつけておくと、標準的な GUI アプリケーソンソフトと同じように、フォルダをダブルクリックすることで Maxima を起動させることができます。以下、その手順をまとめておきます。
つ づ く